「全ては自己責任」
と考えることについて、
ここ最近、私がフォローしている
複数の人が発信していました。
農業に限らず全ての仕事は、
他人と関わって初めて成立するので、
自分で管理できない部分があるのは事実です。
でも、自分以外の何か他のものに
責任を押し付けるというのは、
自分でコントロールできる範囲を
自ら狭くしている行為だと思います。
農業は特に、人のせいにすることが多い業界です。
有名なものでは、
天気のせいとか、相場のせいとか。
天気も相場も、
個人の力ではどうにもならない
ものではあるのですが、
その影響をどのようにコントロールするかは、
自分でいかようにもできるわけです。
例えば、最悪の事態を想定して、
それに対する対処法を用意しておくことができます。
避難訓練みたいなやつですね。
天気に関して言えば、
私が作っているたまねぎは、
苗を育てている期間や、
苗を植えている期間に台風が毎年2、3個きます。
![](https://shinohara-shintama.jp/wp-content/uploads/2023/05/343772085_923619325577498_6731459348017014294_n-1024x767.jpg)
風に対しては、防風ネットを立てるのですが
風より厄介なのが大雨で畑が浸水してしまうことです。
対処法として、水中ポンプを使って排水するのが、
すぐにでもできること。
長期的には、浸水しない畑を借りることも
考えている対策です。
そういういい畑は地域一番の人が大体押さえているので
借りられるチャンスが来るかわかりません。
でも普段の畑の管理を丁寧にやっておけば、
もしそのチャンスが来たときに、
あいつに任せても大丈夫だと
思ってもらえるかもしれません。
普段の作業すら、大雨の対策になるかもしれないのです。
![](https://shinohara-shintama.jp/wp-content/uploads/2023/05/344821032_1936159323422736_3674327063880481532_n-1024x767.jpg)
あと天気関係で言えば、旱魃とか。
この辺りは灌漑が整備されていますが、
地主さんの意向で水利組合に入ってない畑が
あったりします。
そうすると、雨がしばらく降らなかった時に
水をかけられません。
私の7年の経験では、
1ヶ月全く降らなかったことがあります。
特に太平洋側の冬はほぼ雨が降りません。
その時に水をかけられるかでも
結果が変わってきます。
相場に関しても、書こうと思いましたが、
1000文字超えそうなので、
またの機会にしたいと思います。
対策しても、どうしようもない時があります。
私も、1ヶ月降り続いた雨で400本のナスが全滅したり、
台風でハウスがひっくり返ったこともあります。
農業関係は、天候に関する被害には
条件の良い融資もあるし、
保険もあるし、
押さえるところを外さなければ
致命的な被害になることはないと思います。
全ては自己責任、と考えた方が、
色々と対策を考えることができて、
自分のコントロール下における範囲が増えて、
結果うまくいくと考えています、
というお話しでした。