さつまいもを栽培していた畑が
植物防疫法に基づく緊急防除の対象となる
可能性が出てきましたので
さつまいもの出荷、販売を自粛します。
今年はじめて栽培したさつまいも、
約3反作りまして
9月までにほぼ出荷済みです。
現在は一部在庫としてもち、
マルシェやイベントで
詰め放題などお楽しみいただいています。
今回、アリモドキゾウムシという外来害虫が
畑周辺で確認されたことから、
在庫しているさつまいもの
出荷自粛の要請がありましたので、
販売を見合わせます。
出荷自粛要請がなされたのは、
害虫がみつかったところから
半径2㎞の円の中の畑で収穫されたものです。
今年さつまいもを栽培した畑は全て、
半径2㎞どころかもっと狭い半径1㎞の中にあります。
飛ぶことでこれくらいの距離を
移動することができるようです。
今回問題となっているアリモドキゾウムシ、
沖縄や西南諸島に生息していて、
本来は本州にいてはいけない虫だそうです。
これまで、九州や四国では
確認されたことがあるようです。
各種報道では静岡で初となっていますが、
本州初確認です。
この害虫が根絶されなければ
来年はさつまいもが栽培できません。
正確にいうと、栽培して収穫しても、
芋を他の地域にもっていけないので、
出荷販売できません。
今年から始めたさつまいも、
来年作れないとなると技術向上が出来ず、
大きな機会損失となりますが、
その分、畑の地力向上などに
投資しておこうかと思います。
あと、これを機会にさつまいも栽培を
やめる農家がいらっしゃるかもなので、
必要な機械を揃えるチャンスに
なるかもしれません。
このアリモドキゾウムシ、
ちゃんと駆除できればいいのですが、
失敗すると他の産地まで
飛び火するかもしれないので、
責任重大です。
さつまいもは朝顔の仲間なので、
小学生の夏のお決まりの
朝顔の観察もできなくなってしまいます。
九州や四国では蔓延させずに
抑え込むことができたようなので、
県や国の機関の指示に従えば
大ごとにはならないとも思います。
さつまいもブームで
新しい品種もどんどん出てきてるので、
またサツマイモを栽培したいですね。
そのためにも、防除がんばります。