農業始めたい人の学校1回目の講義で、
農業を始めるには、
農業をやる場所、品目、販路を決める必要がある
と、お話がありました。
そこで、
私がなぜ篠原で玉葱を作っているのか、
そして、なぜ直販をやっているのか、
お伝えしたいとおもいます。
話は、20年くらい前の学生時代まで遡ります。
東京農工大学に通っていた私は、
「耕地の会」という名前の
いわゆるサークルに参加してました。
いわゆる、と表現したのは、
正確には自主ゼミという分類だったからです。
学校のそばに畑を借りて
小麦とさつまいもを作り、
その小麦で、新歓うどん打ちをやり、
小麦と芋で学祭で芋きんつば作り、売る。
余ったスペースには自由に野菜をそだてる。
長期休みには、1週間くらいの援農が3本、
新潟や東北方面によくいってました。
援農で農家の現実と大変さを
かいまみることができました。
耕地の会の友人は全員農学部で、
卒業すれば受け入れてくれた農家さんの
役に立つ仕事が出来ることを羨ましく思いつつ、
工学部の自分は、あまり直接農家さんの役に立たない、
普通の工学部生のルートで就職しました。
そして、就職するときに
ここ浜松に来ました。
浜松は工業の街だったので、
工学部出身としては、
ここ働けるのが嬉しかったです。
仕事に慣れてくるといろいろ他にやりたくなって、
そんな時に、篠原で玉葱作っている農家さんに、
週末手伝わせてもらう機会をいただきました。
その時に、篠原の玉葱は
ブラント玉葱だと教わりました。
相場も、北海道の玉葱の約2倍。
でも浜松出身ではない私は
この玉葱のことを全く知らなかった。
浜松の人からしたら、
ブランド玉葱なのかもしれないけれど、
全国的には、全く無名の玉葱。
なぜなら、栽培面積がすくないので、
あまり出回らず、目につく機会が少ないから。
たしかに、食べれば甘くて、
普段買って食べていた玉葱とは全然違う。
この玉葱を、
もっと沢山の人に知ってもらいたい
とも思いました。
大学時代の援農と、この時のお手伝いの経験から、
机の前の事務仕事よりも畑で体を動かしている方が
性に合うと思った私は、
自分でこのブランド玉葱を作ることにしました。
就農した時は、全量農協に出荷していました。
でも、農協から市場、量販店を経由して
お客様に届く販路では、
以前の私のように篠原の新たまねぎに
めぐりあえない人が多い。
そのような人に新たまねぎをお届けしたいと思い、
ネットを通して直売をしています。
拡散力はまだまだですが、
少しずつ広めていきたいと思います。
ブランドたまねぎ、篠原の新たまねぎを、
是非おためしください。
ちなみに、ネット販売を選んだのは、
私が好きな蒼井優のでている映画、
「百万円と苦虫女」の影響が少しあります。
その話もしたいのですが、
長くなるので、またの機会に。